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2012.06.25 出逢い
仕事を終えウッドデッキでビールを片手に落ち着く至福のひとときに、
ふうわりほわっと仄かな青い光を灯らせ飛んできた一匹の蛍。
涼やかな夜風と共に訪れた、この季節限定の気まぐれなお客様です。


GLAN ウッドデッキ


グランにお越しくださるお客様から頂く嬉しいお言葉。
「 木の香りが気持ちいい素敵な店ですね。 」
皆様に心地好いひとときを過ごして頂ければ幸いです。

当店の施工をして頂いたのは、
鳥取市にある工務店の 『 建販(けんぱん) 』 さんです。

あれは平成22年の晩秋でしたでしょうか。
グランのすぐ近くにあるモデルハウスに一目惚れしたのが、
そもそもの出逢いのきっかけでした。

“ ついのすみか ” として理想の環境であるこの鹿野の地で、
いつの日か自分の店を持ちたいという想いを伝えたところ、
初めてお会いしたその場で建販のY社長に快諾を頂き、
親身になって色々と考慮しながら設計を進めてくださいました。
店舗としてお客様にどのような空間を提供できるのか、
美容室ならではの作業環境を有効に活かすレイアウトをどうするか、
そして他ならぬ “ 住まい ” としての過ごしやすさも・・・。
鷲峯の稜線を眺められるここからの景色が何よりの宝物です。

GLAN と 鷲峯

平成23年、一年間の毎月に最低でも二回は打ち合わせを重ね、
建築中にも現場を見ながら棚の位置や高さなど細部を同時進行で検討し、
今年の1月に念願の建築完成を迎えるに至りました。
公私両面の相談に多々ご尽力ならびにご協力くださった建販のY社長は、
グランの開店を迎えるには本当に無くては成らない存在の方なのです。

GLAN 外観

GLAN 外観 #2

鹿野の四季を通した気候風土の特性を考慮し、
角地の利便性とお客様が来られた際の外観の印象など、
グランのイメージを損ねないようにと緻密に計算し設計してくださいました。
「 自分だけの特別な時間を過ごす大人の為の美容室にしたいんです。 」
それが僕からお願いした唯一の譲れない条件でした。

GLAN 内観

先日には天窓の陽射しがお客様に直射し日焼けしてしまうかもと、
ソーラーバッテリー式リモコン開閉のスクリーンを着けて頂きました。
内観の邪魔にならないデザインのモノを探してくださいました。
そういうところにもY社長のバランス感覚やセンスの良さが感じられます。
ちなみに、智頭の杉や檜を惜しみなく用いたグランの内観は、
お客様方にも大変好評頂いています。

薪ストーブ

今冬に大活躍してくれた薪ストーブ。
これもY社長が薦めてくださった、ベルギー製の 「 ドブレ 」 。
家中をほんわりと足元から暖めてくれる優れモノです。
吹き抜けの店舗内観に合わせた縦長スタイルで、
炎を綺麗に見せるのがデザインの特徴だそうです。

青空とジョージ・ネルソンの時計

風の通り道を計算して設けられた東側の小窓。
開店前の朝にはここからの陽射しが店内を元気良く照らしてくれます。
一日の始まりを心地好く迎えられます。

そして何と言ってもグランの快適な過ごしやすい環境を保ってくれているのが、
建販さんお得意の 『 OMソーラーシステム 』 !
これについては後日改めて随時ご紹介させて頂きます。
ものすごくオススメのエコな住空間システムですよ。


建販のY社長、事務所を守るKさん、情熱溢れ現場を仕切るT君&Y君、
スゴ腕大工のM名工、優しい笑顔で丁寧な仕事のK大工、期待のホープの男前M大工、
そして外壁のそとん壁や内装の和紙クロス、電気設備や建具など、
携わってくださったプロフェッショナルな職人の皆々様方、
お世話になり心から感謝申し上げます。
ほんとうに本当にありがとうございました。
これからも公私共々なにとぞ宜しくお願い致します。
皆さんのモノづくりに対する意気込みこそ、グランを支えてくださる息吹きです。

ご来店頂くお客様方にも、その意気込みと熱き職人魂を感じて貰えれば幸いです。
グラン内装の端々を少しだけ注意深く見てくださいね。
実はもの凄い手仕事やテクノロジーが集結されている、
隠れた技が満載の造りなんですよ。


グランは今月分の営業もご予約が全て満了致しました。
お客様方には厚く御礼申し上げます。
予約が取れなかった方々には本当に申し訳なく存じます。
来月も16日から30日までの営業となっておりますので、
お早目にご連絡くださることをお勧め致します。
休業期間中にも予約を受け付けておりますので、どうぞ遠慮なくご連絡ください。
着信履歴の順に当方より折り返し連絡させて頂きます。
尚、7月の予約も徐々に詰まって参りましたので、
お客様方には来店時に次回ご予約分を取られることもオススメ致します。
ご了承ならびにご検討を宜しくお願い申し上げます。


梅雨の蒸し暑さとは今のところ無縁で、
肌寒くさえ感じる鳥取の朝晩です。
遠くで鳴く蛙の声が賑やかになってきました。

毛布、まだ仕舞えません・・・


追記

グラン ホームページの写真は、
すべて建販のY社長が撮影してくださいました。
プロ級の腕前です。
Y社長、ありがとうございます。


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帳(とばり)が下りる頃合いを見計らい降り出した雨。
燕、烏、鳶、鶯たちが、こぞって塒(ねぐら)の巣へと戻ってゆきます。
雨音と草いきれと蛙の声だけが残る梅雨の夕刻です。


鳥取に戻ると何故か時間がゆっくりと流れるように感じます。
慌ただしく過ぎる大阪での時間がウソのようです。
時を刻むのは同じ速さなのに、どうしてこうも違うのでしょうね。

・・・で、
グランに帰る到着時刻に合わせて宅配便を頼んでいます。
営業で使うパーマやカラーなどの薬品類や商品、あるいは日常の生活品などなど。
今日は一気にまとめてドドッと夕方に届きました。

そのなかでも待ちに待っていたものがコレ。

FUNNY.jpg

知る人ぞ知る、日本のウェスタンショップの老舗、
『 FUNNY(ファニー) 』 さんのオリジナルブランドである、
“ スタリオン ” シリーズのモカシンです。

グランではお客様にスリッパを履いて頂いておりますが、
僕は営業中ずっとルームシューズらしき(?!)モノを履いて仕事をしています。
オープンの際に発注する時間がなかったので、
今までとりあえず以前に愛用していたモカシンを代用していましたが、
先日注文していたモノが念願叶って届きました。

オールハンドメイド&オーダー製造のこのモカシン、
履けば履くほど皮が足に馴染んでゆくので、
包み込むような優しい履き心地が年々味わえる優れモノです。
ちなみに修理などのアフターメンテナンスも出来るので、
ソールをリペアしたり緩みを締めたりするなど、
ず~っと永く愛用できるのも魅力ですね。
ちなみに僕がグランで今まで履いていたのも、
かれこれ6年間の夏場は毎シーズン履いてた代物です。
新しく届いたモカシンはチョイとまだ履き心地がキツい感じですが、
日々しっくりと馴染んでゆくのが今から楽しみです。

夏場のカジュアルなファッションにはピッタリのこのモカシン。
他にも可愛いデザインなどがありレディースにもオススメです。
もちろん、冬場のブーツや小物類、アクセサリーやバッグなど、
ちょっぴりウェスタンテイストを取り入れてみるのもオシャレですよね。
上質で本物のクオリティーを求める大人が楽しめる、
洗練された商品が揃っているのもファニーさんの魅力だと思います。
是非お試しあれ。

ファニー IMP店 の菅野さん、ありがとうございます。
ディレクターの野村さん、いつも色々お世話になり感謝してます。
これからも宜しくお願い致します。
そろそろシザーケースも草臥れてきたので、
次回はそちらをオーダーするかも・・・。


夜の暗闇と共に風が強まってきました。
梅雨も今週末からいよいよ本番を迎えるようです。

じめじめしとしとはいやだなぁ・・・

梅雨入りで山々の稜線が大きく膨らんでいます。
深まる緑の裾野には麦秋を迎えた黄金色の畑。
蛍たちが行き交う季節です。


6月に入り大阪でのサロンワークの合間に、
先月に引き続いてのカット講習の仕事に行ってきました。
高岡と富山でのセミナーです。

先ずは6月3日(日)に伺った高岡のイン・サロン セミナー。
「 ディーフィー 」 様での二回目にあたる今回は、
ラウンドボブとレイヤーの各ベーシック理論のレクチャーです。

IN SALON カットセミナー 高岡 6月3日

IN SALON カットセミナー 高岡 6月3日#2

↑ ディーフィーのスタッフ皆さんは本当に楽しい方達で、
そしてとても勉強熱心な、情熱溢れる素敵な美容師さんです。
普段のサロンでの丁寧な仕事ぶりが感じられます。

IN SALON カットセミナー 高岡 6月3日#3

IN SALON カットセミナー 高岡 6月3日#4

↑ 見てくださいよ、皆さんのこの真剣な眼差し。
僕もいつも以上に気合いが入ります。

ラウンドのボブラインは近頃のサロンワークでも多用し、
マッシュベースなどに役立つ理論であり技術です。
レイヤーも同様に最近のスタイルには応用することが多いので、
ミディアム~ロングのフォルムづくりに大いに活用して頂くと嬉しいです。

ディーフィーの皆さん、今回も遅くまでお疲れ様でした!
これから7・8月の多忙期と存じますが、
是非このセミナーの内容をサロンワークに活かし、
お客様方に更なる喜びを提供してあげてくださいね。
次回の9月にまたお会いするのを楽しみにしています!


そして翌日の6月4日(月)。
富山市の さくら株式会社( 旧社名 カール商会 )様のスタジオにおいて、
『 2012 夏 サロンスタイル 』 をテーマとする、
先月に続き二回目のカットセミナーを行いました。

前回に私用で失礼した為、講習テーマのひとつが残っていましたので、
補講として11:00から一足早く講習を開始しレクチャー致しましたのが、
「 マッシュベースの重めグラデーションボブ 」 。
この頃よくテレビや雑誌で見掛ける、剛力彩芽さん風のヘアです。

そして午後からは今回のテーマであるショートスタイルをふたつ。
ひとつめが、吉瀬美智子さん風のショートレイヤースタイル。
このところレイヤーを用いたスタイルが僕としてはイチ押しです。
毛先の軽やかな動きが今は新鮮に感じられるのでオススメですよ
ふたつめには、黒田知永子さん風ショートスタイルを。
ミセスのお客様方には定番人気のショートフォルムですね。
トップの高さと顔回りのバランスが決め手のスタイルです。
このふたつはどちらも工夫次第で様々な髪型に応用出来ますので、
サロンワークに即実践してもらえると思います。

2012 夏 サロンスタイル カットセミナー 富山

2012 夏 サロンスタイル カットセミナー 富山 #2

2012 夏 サロンスタイル カットセミナー 富山 #3

↑ 富山の講習は毎々皆さんとても熱心で、
特に毎回ご参加くださる方々はどんどんと上達されています。
きっとサロンでもクオリティーの高い仕事をされているのでしょう。
皆さんの真面目な姿勢に僕自身が勉強させて頂いています。
ありがとうございます。

秋にもベーシックとサロンスタイルのカットセミナーを計3回で開催致しますので、
引き続きそちらも皆さん是非お越しくださいね。
お待ち致しております!


基礎をきちんと身に付け習得するということは、
結果的に基本の幅が広がり応用力が高まるので、
折々に何度も基本に立ち還ることが多々あります。
それを繰り返しながら一段ずつ徐々に進むのが、
我々手仕事の道のりだとつくづく感じます。

土台がしっかりしているというのは、
足元や芯がブレないということ。

なにごともそういうもんなんだろうなぁ・・・